こんにちは!佐世保のいわたクラリネット教室です♪
この度、アルカスSASEBOさんの「音楽アウトリーチ事業」に第4期生の演奏家として参加させていただくことになりました!
これから約1年間、コーディネーターや演奏家の専門の先生方からご指導いただき、その後に市内の小学校のクラスへ演奏をお届けすることになります。
これからの気づきや学んだことをこちらへ書き留めておこうと思っています。
一次審査へ応募
ピアノの近藤美帆さんとクラリネットとピアノのユニットを組んでから、早くも2年が経ちました。
美帆さんは学校の先生やピアノ教室を主宰されていますが、私と同じく主婦で子育てもお忙しい時期、自身の演奏活動に集中することが難しいようでした。
私も子育てや日々の生活に追われており、佐世保でクラリネットのレッスンを始めて細々ながら5年続いていますが、自分自身の練習時間を十分に確保出来ずにいました。
そんなときに、佐世保市の音楽ホールでアウトリーチの演奏家募集をしていることを知りました。
募集が始まってからも応募するかどうか迷っていました。
実際に活動が始まったら忙しくなるだろうし、わざわざ大変なことを今から始めることもないかな、とも。
しかし、ピアノの美帆さんから「応募してみましょう!」と背中を押していただき、もう一度、音楽活動とちゃんと向き合ってみようかな、と勇気が出たのです。
若い演奏家も沢山応募することだろうし、採用される可能性は低いかもしれない、けれど、音楽に向き合って考えて練習して、応募する過程でも成長することがあるだろう、とチャレンジすることにしました。
応募用紙記入に悩む
1次審査は書類と音源審査でした。
音源は、最近のコンサートの録音があったので、それを提出することにしました。
問題は書類です。
応募の動機・目標、実際のアウトリーチのプログラムを考えて記入しなければなりませんでした。
今回の応募によって私たち2人が成長出来る絶好の機会になることは間違いありません。
不安定で未熟でこれから大きく成長する心を持った小学生の時期に生演奏がもたらす「感動」を体験させてあげたい、というのが一番の動機かなと思いました。
また、私たちは、クラシック音楽ならではの「ステージ上の演奏家」と「距離が離れた聴衆」という関係に慣れており、それでは子どもたちに生演奏に近づいてもらうのが難しいのかな、とも。
グッと距離の近いコンサートが作れるようになれたらいいな、と思います。
対象は小学校4年生で、45分間のプログラムです。
ピアノの美帆さんとアイデアを出し合い、自己紹介や楽器紹介になる曲、それから子どもたちの想像力・五感を働かせられるプログラム、参加型のものも考えました。
一番悩んだのは「だから何?」となってしまうよね、というところでした。
2次審査
1次審査の応募用紙に頭を悩ませましたが、無事に2次審査に進むことが出来ました。
2次審査では「小学4年生を対象としたアウトリーチを想定し、演奏とお話を入れた15分のプログラムの実演」と面接がありました。
応募用紙に記入した45分のプログラムを縮小したものを考えましたが、尻切れトンボになってしまい、何だか納得がいかないものに。
それでも苦手なトークも考えて、歌も歌って💦
美帆さんと数回の合わせをして審査に臨みました。
緊張した質疑応答
実演が終わり、審査員の先生方からの質疑応答がありました。
「何か他にやりたい曲は無いの?」
恐らく、クラシックのもっとちゃんとした曲のことなのかな、と思いました。
(もちろん、審査で取り上げた曲もちゃんとした曲だったのですが。)
私たちはどうやったら子どもに興味を持ってもらえるか、子どもたちが理解できるのか?飽きさせないか?
などということを中心に作っていましたが、このとき思い知らされたことは、「ちゃんと自分の演奏をしなくてはならない」ということでした。
自分が好きな曲を我を出して演奏しなくてはならない、ということです。
「演奏家は我を出さなくちゃ」
言われてみれば当たり前のことなのですが、子育てや他の仕事では「自分」より他人のことを中心に考えてしまうシーンが多いのです。
「子ども相手」だから子ども向けに、ということなく、
子どもたちにも、分かる、伝わる、ということ。
だから、私たちがやらなくてはならない一番重要なことは沢山練習をして、演奏力を高めていくことなんです。
結局はそれしかないんだな、と思ったと同時に、これから堂々と沢山練習して音楽を勉強していっても良いんだ、と安心感を覚えました。
人と距離が近い演奏家、けれども音楽に対しては限りなく人間離れしたいです。
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